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座頭市 関所破り

1964 • 85 minutes
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師走の榛名山麓の宿場は、元旦の榛名神社詣での人々でごった返していた。座頭市も幼い日の想い出を偲ぶため旅篭「上州屋」に泊まっていた。ここで市ははお咲と云う娘と相部屋となった。娘はふとしたことから自分の旅の目的を市に話した。この辺りを支配する代官加島五郎太は、土地の顔役島村の甚兵衛に十手補縄を預からせ、これを駆使して苛酷な上納金の取立てその他、悪事で私腹を肥していた。お咲の父は名主でこの悪事を江戸表の奉行所へ上訴のため出かけたまま消息をたった
そこで、父の安否を知るためにここまで来たというのである。その夜、お咲の持金が盗まれた。市はお咲の路銀を調達すべく甚兵衛の賭場へ出かけたが、甚兵衛はなぜか自分の処へ草鞋をぬがぬかとすすめた。市はそれを断って宿へ帰った。甚兵衛は市とお咲が同じ宿に居ると聞いて驚いた。市が、甚兵衛の名主殺しを感ずいているのではと思ったからである。一計を案じた甚兵衛は、金のない老人を使って市の父親に仕立てあげて市を誘いだし罠にかけた。しかもお咲も連れ去られてしまった。そして市は知合いの旅人から、甚兵衛がお咲の父を殺したということを聞いて怒りが頂点に達した。明くれば元旦という大晦日の夜、かつて自分から仕掛けたことのない市が下館の関所に凄絶な斬り込みをかけた。市の仕込杖が閃めく度に、夜空に御用提灯が鬼火の様に切り裂かれて散った。元旦の初日の出が登ろうとするとき、市は関所を破り、甚兵衛を斬り、代官に迫り、ついに皆の前に土下座させて、今までの罪を詫びさせ、お咲を救いだした。居酒屋で、例の父の父親に化けた男が呑んでいるところへ市が現れた。
 市はあわれな姿で命を乞うその老人を斬る気にはなれなかった。たとえ一時にせよ幼い時の夢を抱かしてくれたのだから……。
榛名山の御来光を見えぬ瞼の中に描きながら市は再び当てのない旅へと出かけてゆくのであった。(C)1964 角川映画
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