Dr. HOUSE ―ドクター･ハウス― (字幕版)

恋人アンバーの死から８週間、ウィルソンは今も彼女の死を嘆き、親友ハウスとの友情は損なわれたまま。生活の変化と心の回復の時間を求めて、ウィルソンはプリンストン･プレインスボロ教育病院から退職する。ハウスといると人生を滅茶苦茶にされるのかウィルソンは決断を迫られ、親友の恋人の死に責任があるのかハウスは自問する。それでも、チームは前進するしかない。今回の患者は、話題の大物重役のアシスタントで働き盛りの女性。要求が多いボスを喜ばせようとする無理な生活が病因ではないかとチームは考えるが、患者の衝撃的な症状に、当初の診断を再検討し、ハウスと同じ見方で接することになる。一方、カディはハウスとウィルソンの亀裂を修復しようとする。13番は自身の慢性的疾患という現実に左右されずに患者を客観的に治療しようと苦悩する。

ある臓器提供者から５年前に移植を受けた人々が突然、前触れもなく死亡し、ハウスとチームは残る２人の臓器移植者を救おうと急ぐ。１人はすでに死の床にあり、もう１人はまだ健康だが病に屈することは確実だ。もとの臓器提供者の何がいけなかったのか発見するしかない。死んだ臓器移植者のカルテに共通点を探すチームに、新たな邪魔者が現れる。ハウスが私立探偵ルーカス（ゲスト･スター、マイケル･ウェストン）を雇い、チームの懐疑をよそに、死者に関する情報を探らせるのだ。ハウスはウィルソンにかわる親友を探し始めており、ルーカスを私用に使い、ウィルソンと他のチーム･メンバーをスパイさせる。

異様な肖像画を描く貧しい画家（ゲスト･スター、ブレッキン･メイヤー）を、ハウスとチームが診断する。未診断の病気で視覚が歪み、画家としてのキャリアや人間関係などすべてを脅かされている。間もなく最近は絵が売れず、生活のために薬品の臨床試験を３つ同時に受けていることが分かる。どの薬品が症状を起こしているのか、手遅れになる前に謎を解かねばならない。一方、ハウスは私立探偵ルーカス･ダグラス（ゲスト･スター、マイケル･ウェストン）にチーム全員の情報を集めさせ、タウブの結婚生活が不和であると知る。

父親が死んだと聞いたハウスは、無関心な態度を装い、葬儀に出席することを断る。しかし間もなく抵抗しながらも葬儀に向かうことになる。プリンストン･プレインスボロ教育病院に残るチームは、アメリカ人夫婦に養子として育てられ、中国に渡って実父母を探している時に倒れた若い女性を診断する。父親の葬儀に向かうハウスは、道中、携帯電話でチームと連絡をとりながら診断にあたる。チームは可能性のある診断と遺伝性疾患を探るが、ハウスの電話のバッテリーが切れてしまう。ハウスが何を言いたかったのか、患者の容態が悪化する前に解釈するしかない。一方で、ハウスとウィルソンの出会いが明らかにされる。

13番が行きずりの関係を持った相手の女性が、派手に騒いだ一夜のあと、13番のアパートで病気になって発作を起こす。13番はこの女性をプリンストン･プレインスボロ教育病院に連れて来て、ハウスとチームが担当する。13番の私生活を探る機会にハウスは飛びつき、フォアマンと共に13番のアパートに病気の原因がないか調べる。13番は女性の麻薬摂取が原因ではないかと考えるが、女性は長い病歴があり、過去数年で数人の医師に診てもらっていることが分かる。この患者は１年以上ハウスに診てもらおうとしていて、13番と寝たのはドクター･ハウスに接近することが目的だった。13番が暴飲暴食パーティー三昧の生活をしていると知ったフォアマンは、自暴自棄の態度では生活と職務が悪化すると警告する。一方、ハウスは私立探偵ルーカス（ゲスト･スター、マイケル･ウェストン）にウィルソンを探らせ続ける。

チームの新しい患者は、わびしい中年男。原因不明の意識不明と記憶喪失を頻発している。原因となりうるのは、脳卒中や脳震盪から、仕事で試験する消費者製品の毒物まで幅広い。間もなく、12歳の娘を一人で育てているこの男性は、夢遊病であると分かる。睡眠中に何をして病気になったのかチームが突き止めようとする間にも、患者の容体は悪化し、娘も重体になる。一方、カディが２週間後に生まれる予定の赤ん坊を引き取ろうとしているとハウスは知る。カディは出産を控えた生母に会うが、腕に奇妙な発疹があるのを見つけて、プリンストン･プレインスボロ教育病院に連れてくるが、生母の容体は悪化する。カディは医師として、また里親として、治療にあたるが、チームと共に、生母か胎児の命を危険にさらす厳しい決断に直面する。

広場恐怖症の男性が謎の病にかかり、病院で治療を受けるためでも家を出ることを断固として拒否するため、ハウスとチームは患者の家に行って診断にあたる。この患者を治療したことがあるキャメロンが指揮をとり、病院を患者の家へ持っていく方法をチームと共に考え出す。カディはこれが気に入らない。患者の状態が悪化し、家での治療の選択肢が限られてくると、ハウスとチームは、手術のために男性を病院に移す方策を検討する。だが、身体的外傷や精神的な不安は避けなくてはならない。一方、キャメロンとチェイスは恋愛関係の問題点を解決しようとする。また、前回の結末から気まずい悩みを解決できないハウスの立場に、ウィルソンは例え話をする。

チームは16歳の工場長を診察する。職場で突然、肺水腫になったのだ。少女は自分は法的に独立した未成年者であり、両親が死んでから自立してきたのだとハウスとチームに告げる。心臓の問題と考えてチームは治療を始めるが、カトナーはハウスの指示に従わずに患者に同情を寄せる。カトナーとチームは、少女は真実を言っていないという事実を学ぶことになる。一方、フォアマンは臨床試験をしたいとハウスに許可を求めるが、ハウスはこの提案を拒否。ハウスの監督なしでも仕事ができると証明するために、フォアマンは小児科の患者を受け持つ。だが、原因不明の病で患者は死に瀕し、ハウスの監督を離れて働く能力が自分にあるだろうかとフォアマンは自問する。

銃を持った男がプリンストン･プレインスボロ教育病院の診療所の待合室に乱入し、ハウス、13番、数人の患者を人質にしてカディのオフィスに立てこもる。男は長いこと診断されていない疾患を病んでいると言い、病院で一番腕がいい医師に診断されることを求める。必要なら人質を殺すと言うのだ。すでに病にかかった患者と一緒のハウスは、与えている薬が本物であると証明するために、他の患者を実験台に使って見せることになる。カディとハウスのチームは電話でハウスと交信し、検査を行い、可能性のある診断を下すが、実は犯人は何も健康に問題はなくてカディのオフィスにいる全員が殺されるかもしれないという可能性も考える。人質の１人が撃たれると、すでに健康が衰えつつある13番は命をかけて、人質が受けている実験的な治療を自分も同時に受ける。13番の命が危ない。ハウスは犯人を診断する決意で、にらみ合いを一気の終わらせようというＳＷＡＴ隊の作戦が危機にさらされる。

有名なフィットネス･トレーナーがテレビ･コマーシャルを撮影中に倒れて、ハウスとチームが担当する。エクササイズが引き起こす気管支炎、ステロイドの乱用、厳しいダイエットによるビタミン不足まで考慮するが、患者の容体は悪化していく。自然なフィットネスの女王という売り込み文句だが、実はそのスリムな姿には秘密があり、それが一因かもしれないとチームは知る。一方、フォアマンが指揮するハンチントン病の薬の臨床試験に、13番が参加する。カトナーはハウスの名を使ってインターネットで病気相談クリニックを始める。カディはオフィスが修理中なのでハウスのオフィスに引っ越し、ハウスを困らせる。

高校のクリスマス･ショーで女子高校生が倒れて、ハウスとチームが治療にあたる。少女は高校でいじめの的になっていたことがわかり、容体が悪化し続ける中、チームは謎の病を根源まで探ろうとする。フォアマンは13番とハンチントン病の薬の臨床試験を続けるが、13番から大切なことを教わったことで、２人の関係は発展していく。ハウスは診療所の患者に信じられないプレゼントを送り、ハウスに特に心のこもったプレゼントを送ったのは誰なのか、チームは首をひねる。カディもまた思いがけないプレゼントを受け取る。

あまりの慢性痛に耐aえられず、診断も苦痛をやわらげる手段もないまま何年も生きるのは嫌だと自殺を図った男性。キャメロンに促され、ハウスとチームはこの男性の治療にあたる。男性の苦痛が心因性なのか肉体的な疾患によるものなのか突き止めようとするうちに、ハウスの長年にわたる激痛の体験と患者の苦痛が類似していることが明らかになる。チームが治療中に患者はまた自殺を試み、早く答えを見つけることが迫られる。一方、フォアマンは13番とハンチントン病の薬の臨床試験で協力しながら、複雑になった関係を手探りする。新たに赤ん坊を養子に引き取ったカディは、赤ん坊の世話と病院の経営とハウスの子守りを一度にする時間がないことに気づく。

カディは新たに養子に引き取った赤ん坊の世話をするために家で時間を過ごすことに決めて、キャメロンに日常義務を任せる。ハウスを監督することもその一環だ。キャメロンはハウスに無理難題を強いられ、権力闘争になる。チームが担当するのは、授業中に血を吐いて倒れた特殊学級の教師。ハウスの極端な治療手段に、キャメロンの忍耐の限界が試される。患者の容体は悪化し、教師の一見生まれつきの善人ぶりが実は病状なのだとハウスは主張する。一方、フォアマンは13番のハンチントン病の薬の臨床試験に関して重大な決断を迫られる。

第100話記念作。ハウスとチームが担当するのは、調理教室の最中に倒れた女性。名声高いガン研究者だったが、個人的な幸福を求めてすべてのキャリアを捨てた女性だと分かる。自分の幸福のために人の命を救うことを諦めた女性を理解しようとチームは葛藤し、チームの各人が人生における幸福の追求（または幸福の欠如）に取り組む。患者の容体が悪化するのと同時に、ハンチントン病の臨床試験薬の深刻な副作用で、13番は命が危なくなる。一方、カディは自分の不幸の一因はハウスにあると考えて、ハウスの人生も惨めにしてやろうと努力する。

ホームレス施設を運営する神父が、戸口に浮遊するイエス･キリストを見て、緊急治療室にやってくる。ハウスは、フォアマンと13番に関係を清算するよう迫る間の気晴らしにと、神父の診察をチームに任せる。神父は性的虐待のスキャンダルで信仰を失っていたことがわかる。神父には何も問題はないとチームが思いかけたとき、容体が突然悪化し、ハウスは自分の過去と信念を見直すことになる。

10代の少年がバスケットボールのあと骨盤の激痛で倒れる。チームの検査の結果、少年は遺伝的モザイクであり、男女両方のＤＮＡを備えていると分かる。両親はハウスとチームに、少年はこの事実を知らないと告げる。生まれた時に男子であると意図的に選んで、男子として育て、真相を伝えていないのだ。容体が悪化し命が脅かされると、それが正しい決断だったのか両親は悩む。一方、まるで善人のような振る舞いのハウスに、カディとウィルソンは何かおかしいと疑いを持つ。衝撃の答えを学ぶと、ハウスは永遠に変わってしまったという可能性に直面する。

ハウスとチームが担当するのは書籍の編集者ニック（ゲスト･スター、ジェイ･カーンズ）。ある夜ディナー･パーティーの席上で抑制を失い、同僚をけなしながら病に倒れたのだ。ニックは前頭葉の脱抑制で、社会的な制約を失い、心の奥底にある思いを声にするため、きわめて無礼な言葉が噴出してしまうのだ。ニックの思うままの言葉がチームに愉快で洞察ある意見である一方、妻や周囲の大切な人に嘘を言えないので困ったことになる。一方、ハウスはウィルソンとタウブが何か隠していると疑い、２人の嘘を見破る。ハウスは真相を突き止める決意だ。

ハウスとチームが担当するのは養護施設で働く女性モーガン（ゲスト･スター、ジュディ･グリア）。ペットのネコは間もなく死ぬ人とだけ添い寝するのだ。しかもこの予言は確実に当たる。ネコに添い寝されて自分は死ぬと確信したモーガンは、発作のふりをして、手遅れになる前にハウスに診断してもらおうとしたのだ。ハウスはモーガンを相手にしない。ネコが死を予告できるはずがないと、モーガンの説が迷信であることを証明しようとする。ところが、モーガンが病気になり、ハウスとチームは謎の病の正体を突き止めざるを得なくなる。そして死を告げるネコの謎の真相も。一方、金に困るタウブは診療室で高校時代の旧友と再会する。旧友のビジネスでの成功に、タウブはこれまで考慮しなかった起業のチャンスを検討する。

ニューヨークの自転車事故から目覚めると動くことも言葉で意思を伝えることもできない状態のリー（ゲスト･スター、モス･デフ）の心の中から物語は始まる。リーの視点から、リーの心の声を聞きながら、物語は展開する。ハウスがオートバイ事故で隣のベッドにいて、リーに気付く。リーの担当医は脳死状態だとして臓器提供の手続きを始める。ハウスは、リーは脳死ではなく、閉じ込め症候群であり、意識は完全にあるが人に伝えられないのだと証明する。関心を持ったハウスはリーが意識を伝達する手段として瞬き１回なら"はい"、２回なら"いいえ"と決めて、主治医の反対を押し切って、リーの症状の原因を探ろうとする。ハウスはリーをプリンストン･プレインスボロ教育病院に移し、チームはリーを救おうとする。リーと家族について学ぶ一方で、リーの視点からハウスとチームを観察すると、表面から見えない人間関係が見えてくる。リーが瞬きする能力を失って病が悪化すると、チームは閉じ込め状態から解放しようと奔走する。一方、オートバイ事故にあったときニューヨークにいた理由を話すことを拒否するハウスに、ウィルソンは何か隠していると疑う。

死の床にある夫エディ（ゲスト･スター、ミート･ローフ）を半年間世話してきた年上の妻シャーロットが、エディのベッド脇に呼吸不全で倒れて、プリンストン･プレインスボロ教育病院に担ぎ込まれる。夫婦ともに入院すると、病の謎は深まる。エディの容体は散発的に向上するが、シャーロットの容体は悪化するのだ。シャーロットの病状が切羽詰まると夫婦の愛情は再燃し、過去への後悔にかわり優しさが育つ。シャーロットはもし自分が先に死んだら心臓をエディに移植してほしいとチームに告げる。夫婦そろって命が燃え尽きようとするとき、チームは難しい決断を迫られる。

キャメロンがチェイスとの休暇旅行を延期する。説明不可能の症状で抗議運動中に倒れた過激な環境活動家の診察をハウスに依頼するためだ。キャメロンの動機を疑いながらもハウスは同意する。キャメロンの断固たる態度ゆえに担当するのだからとハウスはキャメロンに指揮をとらせて、患者に多くの検査を行う。一方、ハウスはウィルソンの新しい健康ダイエットが気になる。

聴覚障害を持つ14歳の少年セスは、レスリングの試合中に、爆発音を"聞いて"倒れる。ハウスとチームが発作の検査を試みると、セスは片目を失明し、"脳内破裂音症候群"だというハウスの手抜き診断は怪しいことに。少年の容体は悪化し、聴覚を補うために人工内耳を埋め込めと断固主張する母親と、それを断る患者の間で、チームは倫理的に意見が対立。セスに生まれて初めて聴覚を与えられる可能性に直面し、ハウスとチームは決断を迫られる。一方、睡眠不足のハウスは幻覚を見始めるが、不眠症がかえって診断に役立つと気付く。

バレリーナ（ゲスト･スター、ジェイミー･ティスデール）が練習中に肺の虚脱によって呼吸困難に陥り、ハウスとチームが診断にあたる。治療で皮膚がはがれてしまい、バレリーナは二度と踊れないばかりか苦痛に満ちた死に直面する。チームは想像力を活かして、虚弱な肉体の患者を殺さないように注意深く検査し治療する。一方、ハウスは重度の睡眠不足に悩み、アンバー（ゲスト･スター、アン･デュデック）の幻覚は消えない。自分を診断するためにウィルソンの助けを求めながら、幻覚を止めるために過激な治療を試みる。

ハウスとチームの興味をひく患者はスコット。左脳と右脳が独立して機能するため、人格は２つあり、自分の行動を制御できないこともある。スコットの左右の脳は優位に立とうと争いあい、対立する患者の人格ゆえに、原因の追究が困難になる。必要な検査を行うために、チームは通常ではない手段を用いることを強いられる。一方、ハウスは診療所に顔を見せることを拒絶し、カディは思い切った方法で対応する。ハウスにある患者（ゲスト･スター、カール･ライナー）を診ることを強いるのだ。