Empire/エンパイア 成功の代償 （字幕版)

ルシウスとクッキーが再び愛を誓い再婚してから2年。エンパイアをエディに乗っ取られたままのライオン家は家財を売って生活を送っていた。アンドレはアニカを殺害した罪で服役中、ジャマルは新しい彼氏とイギリスで穏やかに暮らしていた。ハキームが撃たれる前に作った曲がノミネートされ、受賞式に共同プロデューサーのクッキーとルシウスとエディが招待される。エディとジゼルは2人を警戒し警備を厳重にして備えていた。

新しいレーベルを立ち上げ、クッキーが発掘した新人トレジャーの曲が完成。ラジオのインタビューと引き換えに曲を流す約束をとりつけたルシウスだったが放送中に、エディにエンパイアを乗っ取られたのではないかという質問を投げつけられる。エディ亡き後の暫定CEOを務めるジゼルは正式な就任を確信しベッキーと共に勝利の喜びをかみしめていた。しかし就任発表の席でパテルが任命したのは別の人物だった。

エンパイアのパーティーで破産と新会社の設立を宣言したルシウス。翌日には破産や中傷記事が世間をにぎわせていた。ルシウスは新たな会社のために知り合いの投資家たちに出資を依頼。ジャマルとハキームはエンパイアとの契約が残っていたが、ある条項を満たせば訴えられることなく契約を解除できることが分かりキングスリーとの交渉にでかける。そんな中、出所間近だったアンドレは自らケンカを吹っかけ独房に監禁されてしまう。

ルシウスに大勢の前で侮辱されたキングスリーは服役中のダイアナに面会し復讐の手助けを頼むが、ある条件を出される。開業準備をするクッキーはポーシャからフォロワーが200万人もいるアーティストのパフォーマンスを見せられる。しかしクッキーは声しか聞こえないバックシンガーに才能を感じ、見つけてくるようポーシャに厳命する。一方、ジャマルは元彼と共に取材に出かけ、予定を過ぎても帰国しないカイのことを心配していた。

レーベルを招いたデヴォンのライブ開催が決まったが、ルシウスは技術的には完ぺきだが表面的で心に響かないデヴォンの歌い方に満足できずにいた。復帰に向けてブレイクとの曲をアルバムにいれたいと言うティアナにキングスリーはデータ分析に従ったテーマにするよう作り直しを命じる。自分のおかげで復帰できたのだから従うように言うベッキーの言葉にも傷ついたティアナは人の言いなりになって大切なものを失ったことを思い出す。

ハキームはスタジオにこもり曲づくりに没頭していた。食事も睡眠も取らないことを心配したアンドレが諭すが聞く耳を持たない。ルシウスはビッグネームのカリート獲得のため、ギャンブル依存症のマネージャーをワナにはめるべく、ポーカーで同席できるようサースティに手配させる。新人アーティストをオーディションで発掘していたクッキーだが、パウンドケーキの娘マヤが家出をしていると育ての親から聞かされ彼女を訪ねる。

ジャマルがイギリスで契約したウィンターが突然訪れる。アルバムを完成させようとレコーディングを始めた彼女の才能にクッキーが興味を示す。一方、クインシーの無実を訴え、目撃証言を提供したアンドレとテリだったが裁判所に認めてもらえなかった。キャンディスのアザが気になるクッキーだが、尋ねても暴力を否定するばかり。しかし別居している夫が訪ねてきた翌日、キャンディスが出社してこず、クッキーが家を訪ねると…。

フランクリンの激しい暴力を目の当たりにしたクッキーは、キャンディスを守るために警察に通報する。しかし、２週間経ってもキャンディスの怒りは収まらず途方に暮れていた。ルシウスは和解するため自宅にキングスリーを招き家族と食卓を囲むが、彼はルシウスの全作品を市場から回収する決定を下す。ハキームとブレイクの対立でファンが暴走。ティアナが殺害予告を受け、事態を収拾するためにハキームはブレイクの元を訪ねる。

エンパイアが顧客の同意なしに個人情報をFBIに売っていたことが暴かれた。張本人と名指しされたキングスリーはパテルからも責任を問われ窮地に立たされる。ルシウスからの情報提供で記事にしたカイだったが、調査を進めるうちにルシウスに関する不正に気づく。クインシーが釈放されアンドレのおかげだと喜ぶテリだがアンドレは2人と距離を置こうとしていた。そんな中、ライオン家の未来を決めるショーケースの日を迎える。

ショーケースに現れたキングスリーから、実の父親がルシウスで、母親は薬漬けにされ捨てられたということを聞かされたクッキーは激怒。三兄弟はキングスリーを家族とは認めないことを誓う。パテルが一連の騒動による株価下落に危機感を抱いていることをジゼルから聞かされたルシウスは、FBIに情報を売ったとされているぬれ衣を晴らせばエンパイアを取り戻せるのではないかとキングスリーが仕掛けたワナを調べることにする。

ライオン家がエンパイアに復帰することになった。ルシウスとクッキーは共同CEO、アンドレはCFOとして財務の建て直しを、カイと別れたジャマルは音楽部門の責任者、ハキームはクリエイティブ･ディレクターに就任し、新生エンパイアを変え発展させていくことを誓う。しかし、会社は破綻寸前でアンドレは経営の回復には５年がかかると試算。パテルの出資が望めない今、ルシウスはエディが盗んだ金を取り戻すよう命じる。

連邦検事補に拘束されたサースティは、ルシウスとデーモン･クロスの情報を提供するように圧力をかけられる。弁護士の秘匿特権を主張するが追い詰められ、デーモンと出会った時のことを話し始める。エンパイアではコラボするはずのティアナとトレジャーが対立し続けたことでレコーディングが進まず、マヤはジャマルから振り付けを指導するよう言われる。そんな中、精密検査を受けたアンドレは医者からある病名を告げられていた。

失った信頼を取り戻すため、エンパイア所属のアーティストが総勢で会した無料コンサート、トラストツアーが始まる。わがまま放題なメンバーたちのパフォーマンスは不協和音が鳴り響き、世間では失敗を確信する声が高かった。そんな中、ステージ４のガンだと宣告されたアンドレはテリの励ましで、治療を受けることを決心。積極的な治療で、延命の可能性が高いが強い副作用があるという抗がん剤治療を、家族には内緒で始める。

アンドレがステージ4のリンパ腫であることを知った家族。絶望の淵でも希望を持ち生きる努力をするアンドレの希望に添い、エンパイアを守るために自分たちが出来ることをすると誓い合う。仕事が手につかずアンドレに付き添っていたクッキーは、副作用の強い治療法が気になったため専門医に往診を依頼。テリはベストな選択立たっと主張、治験を受けられなくなるからという理由で往診をを認めずクッキーと険悪な状態になる。

アンドレのために祈る牧師の「敵と和解して襟を正し神に委ねろ」という言葉が正しいかもしれないと感じたルシウスは自らの襟を正すためにはキングスリーとの和解が必要だと考え仲介を頼むためにトレイシーを訪ねる。クッキーは自分の気持ちに寄り添ってくれないルシウスではなく、娘の闘病で同じ思いを経験したデーモン･クロスの元を頻繁に訪ねるようになっていた。そんな時、突然キングスリーがエンパイアにやってくる。

ジャマルはルシウスに結婚式のエスコートを頼むが断られ傷ついていた。そして、抗がん剤の治療に成功したアンドレは兄弟がそろうパーティーにキングスリーを呼び出し、彼を信用できないと言う弟2人の前で、あることをキングスリーに誓わせる。ツアーを中止させたFBIに対し、妨害を禁止する命令を裁判所から得たエンパイアだったが、結婚式の当日、式場に向かうルシウスの前にコンウェイ連邦検事補が現れる…。

抗ガン剤の副作用で心筋障害が起きたアンドレは、自らの手で命を絶つのがベストな方法だと覚悟を決めていた。ルシウスはどんなことをしてでも新しい心臓を手に入れると説得するが、手伝って欲しいと言われ苦悩。少し時間が欲しいと車で出掛け事故に遭う。エンパイアでは新たな問題が発生。小切手が不当たりになり給与が支払われず、倒産の情報が流出。対処のため銀行に向かおうとするクッキーの前に連邦検事補が現れる。

アンドレの自殺を寸前でくい止めたクッキーは、新しい心臓のために下したや苦渋の決断だったことを知っても、手伝おうとしたルシウスへの怒りは納まらず病室から追いやる。駆けつけたキングスリーは、ハキームに邪魔者扱いされるがルシウスには歓迎され、気持ちが落ち着くように病院の外に連れ出す。そしてルシウスのアンドレへの思いの強さを知る。エンパイアではジゼルとベッキーが起死回生の作戦を思いつき実行に移していた。