デビュー作品「PI」で高い評価を得たダーレン・アロノフスキーの第２作は、過去の華やかさを失ったブルックリンのコニー・アイランドと寂れた海岸を舞台にしたハードで感情的な作品。著名な作家ヒューバート・セルビー・Jr.による小説を映画化。孤独な未亡人（アカデミー賞受賞俳優エレン・バースティン）とその息子ハリー（ジェレッド・レトー）、美しい恋人マリオン（ジェニファー・コネリー）、ハリーの親友タイロン（マーロン・ウェイアンズ）の人生が複雑に絡み合う。「レクイエム・フォー・ドリーム」は、それぞれ異なる形の幸せを求める４人の人間の幻覚のような物語だ。すべてが崩壊していくさ中でもあきらめることができず、自らの夢を抱えたまま悪夢のような苦痛のフリーフォールへと落ちていく。