打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？

ストーリー自体は昔からある題材ですよね。なので昔に見た実写の方が頭をチラつきました。あの作品は子役の子が演じていたのもあって、子供達の葛藤とか無邪気さをすごく感じられていたので、アニメ版ではなかなかに内容のインパクトが薄かったです。昔からある題材を使うならば、やはりそれなりの何か他と一線を画すインパクトが無いと難しいのだなと感じました。主題歌は夏らしい透き通った感じがして好きです。

マモちゃんとかはすごく役とあってるけど…ほかのアニメ映画でもそうだけど、人気なら俳優、女優だれでも入れてくるって…本職の声優さん馬鹿にしすぎだと思う。私が言える立場にいる訳ではないけど声優としてやってきているわけでもない人は役になりきれてなくて違和感しか作品に残さないし、やはり下手。もっと本職の声優さんを大切にしてください。人気だけが全てじゃないし、俳優、女優採用して出た人気なんて意味が無いも同然じゃないかな…。作る人なら尚更アニメの良さを生かしてほしい。

余りにも酷評なので観てみました。 この物語の世界は作中なずなの台詞としても表していますが、典道の創った世界での出来事。 恋愛とは言い難いが、他に説明する経験も術もない典道が、なずなの家庭の事情を知ることにより、なずなの気持ちを叶えたい気持ちがガラスを使い過去へと戻ったり、ガラスの中の世界へと逃げ込む妄想へ至ったと解釈しました。 勿論、お互い嫌いではないにせよ、なずなと典道の思惑はこの時点で違う事がわかるのですが、既に典道はなずなとは離れ難いと強く思うようになってます。 しかし、現実は淡々と行われ、ラストはなずなの去った教室に意味を成さなくなった典道の気持ちを表しているのだと思います。 やがて典道はあの夏の出来事を違った解釈で受け入れる事ができたとき、大人になるのだと思います。 きっと誰もが似たような経験をしてきたものが、それを忘れてしまってる大人に対してのメッセージだと思いました。 EDの「打ち上げ花火」の歌詞をトレースすると、より物語の輪郭がはっきりと見えてくるはずです。 幸い僕には声優さんや作画への思い入れが無いので、その辺りのバイアスがない分、普通に観れたのだと思います。 また、世界観が理解できないからという理由なら、「天気の子」や「君の名は。」或いは「ハローワールド」なんてタイムパラドックスは受け入れる事はできません。 それらを織り込み済みで観るならいい作品だと思います。