ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション

西暦2027年｡橘イツキが通う｢清雅(せいが)学園｣は､都心から少し離れた郊外にある共学の高等学校｡文武に秀でた人材を育てることを目的とした全寮制の進学校である｡2学期が始まりイツキは､学園中の憧れの的である生徒会長･泉澄リナから生徒会室に呼び出される｡
(C)SEGA/PHANTASY STAR PARTNERS

PSO2(ファンタシースターオンライン2)の楽しさを実感し､また生徒会副会長としても庶務に奮闘するイツキ｡生徒会のメンバーから認められ始めるが､会長のリナだけはその前のめりを危惧していた｡そんな中､イツキのクラスに帰国子女の鈴来アイカが転校してくる｡アイカはイツキに興味を持ち､常にイツキの後をつけ､さまざまな騒動を巻き起こしてしまう｡リアルでのうっぷんをはらすように､PSO2にのめり込むイツキ｡しかし､指南役のベテランプレイヤー･SOROに周りを顧みないプレイを注意されてしまう｡なぜ自分が怒られたのか理解できず､PSO2と距離を置いてしまうイツキだったが､親友でありPSO2プレイヤーでもある茅野コウタから､SOROの発言の真意を伝えられる｡
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イツキはPSO2の醍醐味であるマルチパーティープレイを体験するために､親友のコウタにPSO2を一緒に楽しむ仲間を紹介してもらう｡イツキはキャラクターになりきる｢ロールプレイ｣に驚きつつも､協力することの楽しさを実感する｡しかし､協力などせず､粗暴な振る舞いで周りのプレイヤーに迷惑をかける｢荒らしプレイヤー｣もいると注意を促される｡そしてある日､パーティーを組んだプレイヤーは一切協力する様子もなく､パーティーメンバーに対して暴言を吐くばかり｡彼こそが､話に聞いていた荒らしプレイヤー｢ムサシ｣だった｡
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リナに呼び出され､休日の予定を聞かれるイツキ｡デートと確信し､即座に承諾の返事をする｡しかし後日､リナと2人で訪れたのは｢アークスファンフェスタ｣という､｢PSO2｣のオフラインイベントだった｡初めてのイベント参加に目を輝かせるリナ｡デートではなくてがっかりするイツキだったが､それまでオンライン上でしか会うことがなかった仲間たちと合流し､親睦を深める｡イツキはリアルの人物像とゲーム内でのキャラクターのギャップに驚くなど､オフラインイベントの面白さを満喫する｡一方､｢PSO2｣内ではSOROとして"ぼっち"を貫いてきたリナは､仲間になじめず､イツキに置いて行かれたような気分になっていた｡
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｢PSO2｣内のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)考察レポートの内容から､さらにイツキへの興味を深めるアイカ｡今まで以上にイツキについて回るアイカの姿は､2人が恋人同士なのではというウワサを広める｡ある日､清雅学園の学園祭で使用する備品調達のため､イツキはリナと共に姉妹校の天星学院へと向かう｡だが､そこにも当然のようにアイカがついてきていた｡リナにまでアイカとのウワサが広まっていてうんざりするイツキ｡しかし､イツキとリナは帰りがけに寄ったショッピングモールで､アイカの意外な姿を目撃する｡
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生徒会の合宿でみんなと共に温泉にやってきたイツキ｡そこは､PSO2内でのフレンドが経営する旅館｡羽を伸ばしつつ､PSO2を楽しもうと考えていた矢先に､リナから｢PSO2禁止｣を言い渡される｡イツキはPSO2にのめり込み過ぎて学校の成績が下がってしまったため､温泉もそっちのけでリナの用意した問題集に囲まれることになる｡勉強が一段落し､ようやく入れた露天風呂｡しかしそこに､想像もしなかった侵入者が現れる｡
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生徒会長に就任したときから目標としていた､生徒主導による後夜祭の開催｡その実現に向けて､リナは尽力し続けていた｡副会長のイツキとともに学園の教師を説得し､ついには生徒の総意があれば開催を認めるといった言質をとりつけるに至る｡しかし､順風満帆に思えたその裏で､事件は起こっていた｡生徒会メンバーである近衛ミカが突如､行方をくらましてしまう｡失踪の原因を探るためにミカの部屋を訪れるリナ｡だが､誰もいないはずの部屋には､アイカが静かにたたずんでいた｡
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PSO2の中で見かけた､ミカの姿｡そして､ミカが帰ってきた後のアイカの不可解な言動｡違和感を覚えたイツキは､アイカのことを独自に調査し始める｡周りから見れば､イツキがアイカを追いかけ回している状況｡後夜祭の実現のために､リナと共に各部の部長を説得して回っている間にも､アイカとの関係が話題に上がる｡PSO2の中でもフレンドに聞いて回るなど､ずっとアイカの姿を探すイツキに､リナは心がささくれ立つのを感じていた｡そんな中､PSO2プレイヤーが度々行方不明になっているというウワサを聞く｡先日のミカの失踪､そしてアイカの言動がイツキの脳裏をよぎる｡
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｢フォトン能力｣に覚醒したイツキは､アイカの協力を受け､現実世界に出現したダーカーを撃退する｡そのままアイカに誘われた先は､PSO2の中のアークスシップの一室だった｡アークス情報部司令のカスラから伝えられる数々の真実｡にわかには信じがたい話にイツキは混乱しながらも､自分のやるべきことを理解していた｡自分に力があるのなら､ダーカーと戦うためにその力を使う｡勇壮な決意と共に､ダーカーとの戦いを繰り返すようになる｡休めというアイカの言葉にも耳を貸さずに､溢れる力をそのままに振り回す｡連戦連勝で有頂天になるイツキの前に姿を見せたダーカーは､いつもとは雰囲気が違っていた｡
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｢ダーカーとの戦い｣と｢高校生｣という2つの生活を送るイツキ｡さらに間近に迫った学園祭の準備や､後夜祭の開催も決まり､その準備も含めてイツキの疲労は蓄積｡生徒会の皆に気を使わせまいと気丈に振る舞うが､リナはその気遣いを察していた｡アイカを呼び出しイツキの疲労の原因を問いただすが､お互いにピントのずれた受け答えを繰り返し､誤解が積み重なる｡そして､学園祭当日｡生徒会長であるリナの校内放送とともに､清雅学園の学園祭は始まる｡その裏でうごめく闇に､誰も気づかないままで･･･｡
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ダーカーの真の狙いはイツキではなくリナ｡その事実にイツキやアイカが気付いたときには､すでに遅かった｡リナはダークファルスに支配され､その圧倒的な力をイツキやアイカに向ける｡イツキの悲痛な呼びかけにも､一切応じずに｡一時撤退し､清雅学園へと戻ってきたイツキ｡できることを自分自身に問いかけながら､生徒会室へと向かう｡生徒会長の不在に､生徒会メンバーはこぞって浮き足立ち､イツキにその所在を問いかける｡リナの念願は､学園祭の成功｡戻ってきた時にがっかりさせたくない｡その思いを胸にイツキは｢リナを必ず連れて戻ってくる｣と告げて､生徒会メンバーに頭を下げる｡
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PSO2のフレンドたちの協力を受けて､イツキとアイカはダークファルスの元へとたどり着く｡一方､現実世界では生徒会メンバーやクラスメイトたちが､学園祭を成功させようと頑張ってくれていた｡あとは､リナの帰還を待つのみ｡しかし､そのために越えなければならないものは､あまりにも巨大なものだった｡イツキもアイカも､圧倒的な力を振るうダークファルスからリナを救い出す手段を見い出せずにいた｡アークスの総攻撃の時刻も迫り､一刻の猶予もない｡いちかばちか､イツキはダークファルスの中へと飛び込み､リナの救出を試みるが･･･｡
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