FARGO/ファーゴ (吹替版)

ミネソタ州ベミジー。保険会社に勤めるレスターは、ある日、高校時代のいじめっ子サムに遭遇。なりゆきで怪我をしたレスターは病院の待合室で見知らぬ男ローンに話しかけられ、代わりにサムを殺してやろうか？と持ちかけられる。一方、雪の中で事故車の現場検証をしていたベミジー警察の副署長モリーは、下着姿で死んでいる男を発見。さらにその翌日、ストリップ・バーでサムが殺されているのが見つかる。

モリーはサムの殺人事件にレスターが関与しているのではないかと疑い始める。サムの弁護士マックスは怪しい風貌の二人組に、事件の直前に謎の男がサムを訪れたことを話す。ローンは新しい依頼人から、離婚と資産の50％を要求しているという妻を探るよう依頼される。一方、薬局で偶然レスターに遭遇したモリーは質問しようとするが逃げられ、後日、彼を不当に尋問したと署長に責められ担当から外されてしまう。

下着姿で凍死していた男の身元が分かり、彼の会社の防犯カメラ映像に映るローンを見たモリーは、彼がベミジーでの殺人事件に関与していると確信する。依頼人に脅迫状を送っていたのが妻のパーソナルトレーナーだと目星を付けたローンは、トレーナーに会いに行き、思いがけない交渉をする。一方、ローンを見逃したことを悔やんでいたガスは、彼が乗っていた盗難車がレスターの車だと知り、ベミジー署に出向く。

１９８７年、若き日のスタヴロスは借金から逃れる為の引っ越しの道中でガス欠になり絶望していると、雪の中から偶然トランクを発見する。時は流れ現在、彼の家で愛犬の殺害やシャワーから大量の流血など不可解な出来事が続く。ガスは牧師になりすましたローンを見つけ署に連行する。モリーは電話記録からレスターとローン、サム殺害が繋がっている証拠を発見。そんな折、レスターはナンバーズらに拉致され…。

留置場でナンバーズらと鉢合わせしてしまったレスターは脅され、サム殺害の真犯人を教えてしまう。手の傷の痛みで気を失ったレスターは留置場から病院へ運ばれる。一方、スタヴロスは身の回りに起こる災難を聖書の「出エジプト記」と関連づけて考え、神の天罰に違いないと思い、脅迫者に１００万ドルを支払うことを決意する。レスターに同行したモリーは、ちょうど同じ病院でアイダが出産したばかりだと知る。

体調が回復したレスターは、見舞いに来た弟のチャズから嘘をついているのではないかと激しく詰問された後、隣にいた患者になりすまし病院から脱出する。スタヴロスは脅迫電話で指定された駐車場に行くが…。ローンはスタヴロスが通報した場合に備え、ドンの家で警察を足止めできるよう大掛かりな工作を仕掛けるが…。

再びベミジー署に呼ばれたレスターは、弟に濡れ衣を着せる嘘をつく。モリーの病室で意気消沈していたガスは、目を覚ましたモリーに謝罪する。ローンは自分の命を狙わせたファーゴのアジトに乗り込み機関銃を乱射した後、駆けつけた警察の目を盗んで逃亡する。一方、退院し帰宅する途中に署に立ち寄ったモリーは、ビルたちがパールとヴァーンの殺害犯としてレスターではなくチャズを逮捕したことを知り…。

レスターはパールの持ち物をすべて処分し、心機一転で仕事にも精を出す。職場に復帰したモリーはビルに事件の経緯を図にしたボードを見せて、犯人はレスターだと説得しようとするが取り合ってもらえない。ファーゴのＦＢＩ支局では、バッジとペッパーが捜査ミスの処罰として資料室勤務を命じられる。一年後、ラスベガスのホテルで保険業界の表彰式に出席していたレスターは全く別人になったローンに遭遇する。

１年後、すっかり風貌を変え歯科医として働いているローンは、同僚のバートらとラスベガスに遊びに来ていた。ホテルのバーでレスターに話しかけられ人違いだと主張するが、レスターがしつこかったため…。モリーはレスターがラスベガスで起きた殺人事件の目撃者だとの通報を受け、レスターの自宅を訪ねる。ＦＢＩファーゴ支局のバッジとペッパーは、ベミジー警察でモリーの作った関係図を見ていたく感心する。

レスターはアリバイ作りのためにルーのダイナーへ。店の外の公衆電話から、何食わぬ顔で警察に電話し、銃声を聞いたと通報する。モリーはレスターの二度目の妻がまたも殺されたと連絡を受け、現場に向かう。一方、ガスはオオカミに導かれるようにして林の中のログハウスにローンが乗っていたとされる赤のＢＭＷが止まっているのを見つける。モリーがローンをおびき出すためにレスターを釈放し帰宅させると…。