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感動。一人の老人の生き方を映した10数分の映像、しかし多くの事を考えさせられる名作となっている。何十回と観て、毎回涙無しにはみられない。(ちなみに、友人に観てもらったが全く泣けないらしいのであまり参考にはならないかも)朗読されているものもあるが、個人的には朗読なしのオリジナルがいい。また、絵本の内容も細かいところではあるが原作と若干の違いがある。私がこの短編アニメーション映画と出会ってから2、3年が経つが、これほどまでに色褪せることのない輝きを持つ作品を他には知らない。(映画をそんなに観ていないだけかも)そもそも、大して参考にもならないであろうこんなレビューを書くのも、この作品が大好きだからという理由に尽きる。たとえ原作の意図していなかった解釈を私がしていたとしても、それはそれでアリかなと思うくらいだ。例えば最後の乾杯のシーン。(ネタバレ注意!)老人は一体何を考え、どのような心境だったのだろう。懐かしさ、寂しさ、その中に感じる僅かな暖かさ…想像は尽きないが、物語を通して老人が悲観的に生活していないのもまた印象的だ。しかし私はどうしても思ってしまう。『それであなたは幸せですか?』